JACK
外出先でのスマホの充電切れに備えて、持ち歩きたいモバイルバッテリー。
いざ充電しようと思ったタイミングでバッテリー自体の充電を忘れていたことに気付く、そんな経験ありませんか?
そんなあなたにおすすめなのがモバイルバッテリーとUSB充電器のハイブリッドタイプ。
今回は2017年に発売され、今なお人気のANKERのPowerCore Fusion 5000をご紹介。
ANKER(アンカー)とは
ANKERは中国のハードウェアメーカーAnkerの「充電」を中心とした基幹ブランド。
ブランド名の由来はドイツ語で「錨(いかり)」。
Google本社でエンジニアとして勤めていたSteven Yang(スティーブン・ヤン)が2011年に設立したブランドで、創業当初はノートパソコンの交換用バッテリーを取り扱っていました。
2012年よりスマートフォンの充電デバイスに注力し、Amazonを中心としたECサイトで商品発売。
ECサイトのレビューやカスタマーサポートへのユーザーの声に基づいて、スピーディーに製品の開発・改善を行うD2C(Direct to Consumer)モデルが評価を得ています。
“Empowering Smarter Lives”「よりスマートな暮らしを(ハードウェアの力で)後押しする」ことをミッションとして掲げており、現在はスマートホームブランドEufy(ユーフィー)、オーディオブランドのSoundcore(サウンドコア)、スマートプロジェクターブランドNebula(ネビュラ)など周辺分野での多角的なブランド展開を行っています。
参考 会社概要Anker Innovations JAPAN
モバイルバッテリーの選び方
バッテリー容量で選ぶ
商品紹介の前にざっくりとモバイルバッテリーについて簡単に説明しておきますね。
モバイルバッテリーを選ぶときはまず「何を充電するか」を考えましょう。
スマホを充電するのか、そのスマホはワイヤレス給電可能なのか、タブレットやノートPCの充電をしたいのか、用途によって適切なバッテリーが違います。
見るべきポイントは「mAh(ミリアンペアアワー)」という単位。
「1時間にどれだけの電流を流せるだけの電気量を持っているか」を表しています。
細かく説明すると長くなるので割愛。
スマホやイヤホンのちょっとした充電なら5,000mAh、タブレットも充電したいなら10,000mAh、ノートPCも充電したいなら20,000mAhクラスと覚えておくと良いでしょう。
給電方法で選ぶ
置くだけで充電できるスマホを使っている方はワイヤレス給電規格「Qi(チー)」に対応してるものを、USB Type-Cで充電できる機器を使っている方は「USB Power Delivery(PD)」に対応しているものを、高速充電の「Quick Charge(QC)」に対応している機器を使っている方はQC対応のモバイルバッテリーを使うのがおすすめ。
今回紹介する商品には関係ないのでこれも割愛。
いずれ別のモバイルバッテリーを紹介するときに説明するかも。
重さやデザインで選ぶ
バッテリー容量と重さはほぼ比例関係にあるので、容量の大きいものが欲しい場合はどうしても重くなってしまうのですが…。
今はどんどん軽量化されていますし、今後に期待ですね。
デザインは一番わかりやすいところですね。
持ち歩きたくなるような外観のものを選びましょう。
PESマークがついているかをチェック
最後にPSEマークがついているかをチェックしてください。
これは電気用品安全法の基準をクリアしているものにのみ表示されるマークです。
ちょっと前までバッテリーが爆発して火事になったというようなニュースもあったので、可能なら必ず確認しましょう。
ちなみに丸型より菱型のものの方が審査が厳しくなっています。
2019年からはPSEマークのついていないモバイルバッテリーの製造・輸入・販売が禁止されているので問題ないとは思いますが、念のため。
外観
モバイルバッテリーの簡単な勉強をしたところで、レビューに移ります。
今回紹介するPowerCore Fusion 5000はその名の通り5,000mAhのバッテリー容量です。
手のひらサイズですが、ちょっと大きめ。
横7.2cm×縦7.0cm×奥行3.1cmで重さは189g。
ハイブリッドタイプなのでやや重たいです。
手触りはマットな感じですが、日常生活でつく擦れなどの傷がちょっと目立つかも。
表面にはブランド名が同色で刻印されています。
主張しすぎないのが良いですね。
カラーバリエーションは黒、赤、白の3タイプです。
ハイブリッドタイプって?
電子機器の充電方法は大きく2つに分類できます。
モバイルバッテリーから充電するか、コンセントから(またはPCを介して)充電するか。
冒頭に書いたように、いざという時にモバイルバッテリー自体の充電がないという事態を想定すると、保険でACアダプタも持ち歩きたくなってしまいます。
そんな問題を解決すべく、モバイルバッテリーとACアダプタ合体してしまえ、と生まれたのがこのハイブリッドタイプです。
機能が増えた分、通常のモバイルバッテリーより重くなってしまいますのでご注意。
ちなみにこのコンセントプラグは写真を見てもわかる通り、折り畳み可能です。
「IQ」機能搭載
USBケーブルの差込口はUSB Type-Aが2つ分です。
その下にはモバイルバッテリー自体を充電するためのケーブル差込口が。
そしてそのさらに下には「IQ」の記載。
これはAnker独自の「PowerIQ」というテクノロジーで、接続されているデバイスに応じて最適な充電規格で充電してくれる機能のこと。
重電機器に負担を掛けない親切設計ですね。
デバイスを充電してみた
5,000mAhなのでそんなにたくさん充電できないですが、こんな風にデジカメとスマホを一緒に充電することもできます。
ワイヤレスイヤホンやKindleなど、持ち歩く電子機器が増えている人もいると思うので嬉しいですね。
後継機種にPD対応の10,000mAhの商品があるので、充電したいアイテムが多い人はこっちもいいかも。
最初の写真ではコンセントに挿さずに給電していますが、コンセントに挿しながらデバイスを充電できる「パススルー充電」にも対応しています。
ちなみに出力はACアダプター経由でない方が高いので、急いでいる場合はACアダプタに挿さずに充電する方が良いでしょう。
ACアダプタ経由で充電する場合は、接続先のデバイスが優先的に充電され、続いてモバイルバッテリー自体の充電が始まります。
バッテリー残量は表面のボタンを押すことで確認できます。
MAXで3つ、66%で2つ、33%で1つと1/3区切りで青いライトが点灯します。
まとめ
スマホの充電が切れたときのためにモバイルバッテリーを持つのはもう日常的。
モバイルバッテリーの充電が切れたときを見越して、ハイブリッドタイプのものを一つ持っていると安心ですね。
もしもの時に役立つものこそ普段使いを。