JACK
友人に赤ん坊が生まれるとのことで、このジャンルの記事更新のリクエストをいただきました。
めでたい!リクエストありがとう!
SUKUSUKU第2回目は、赤ちゃんを家に迎えるにあたって購入金額の高いモノTOP3に入るベビーカーについて。
たくさん種類があるけど、どれがいいのかわかりづらいですよね。
ベビーカーを買うときのチェックポイントを確認しつつ、我が家で使っているApricaの「LUXUNA Cushion free(ラクーナ クッション フリー)」を紹介していきます。
ベビーカーの選び方
ベビーカー選びのポイントはいくつかありますが、後悔しないためにチェックしたいのが以下4点。
- 赤ちゃんの体勢(前向き・対面・リクライニング…)
- 操作のしやすさ(ハンドル・タイヤ・キャスター…)
- 準備や片付けのしやすさ(ベルト・折り畳み・軽量…)
- 機能性(サスペンション・ハイシート・カゴの収納…)
これらのチェックポイントについては後ほどレビューの際にしっかり見ていきたいと思います。
この記事を読んでいる方はほとんどが初めてのベビーカー購入かと思うので、レビューの前にまずは簡単に勉強しておきましょう。
ベビーカーの種類
日本ではベビーカーをSG基準に基づいてA型とB型の2種類に分類しています。
いくつか細かい違いがあるのですが、簡単な見分け方はベビーカーに乗せたときの赤ちゃんの体勢。
「寝た状態」なのがA型、「座った状態」なのがB型です。
A型の方が月齢が浅い時期から使えることもあり、機能性に優れるというメリットがありますが、その分重い(6~10kg)というデメリットもあります。
あと単純に金額が高い。
対面式と背面式の切り替えができるものもこちらのタイプです。
一方、B型は腰が据わらないと使えない(生後7か月くらいから)という制限はありますが、軽くて持ち運びしやすいというメリットがあります。
デメリットはリクライニングの角度が浅いことくらいでしょうか。
どちらのタイプも生後48か月まで使えるものが多いです。
Aタイプの特徴を持ちながら軽量なAB型や、B型以上に軽く角度の浅いバギーもありますが、基本的な分類はA型・B型の2種類と思っていて問題ないでしょう。
ライフスタイルに合わせて
いつ使うのか、誰が使うのか、どこで使うのか。
これをしっかりシミュレーションしておくことが大切です。
暑い日に背中が蒸れないか、地面からの熱でやられないか、雨や風の対策ができるか…。
背の高いお父さんは押しやすいか、力のないお母さんも持ち運びやすいか…。
坂道や曲がり道、デコボコ道が多いのか、バスや電車で使うことが多いのか…。
使わないときの保管場所のことなど、意外と考えることは盛りだくさんです。
Aprica(アップリカ)とは
これらの条件から我が家で購入したのがAprica(アップリカ)の「LUXUNA Cushion free(ラクーナ クッション フリー)」。
アップリカは1947年に大阪府に葛西健蔵によって設立されたアップリカ葛西を前身とする育児器具製品メーカー。
葛西健蔵は1994年に黄綬褒章を受章しており、「漫画の神様」と呼ばれた手塚治虫、「育児の神様」と呼ばれた小児科医の内藤寿七郎と共に「あたたかい心を育てる運動」を提唱しました。
2008年にはアップリカ・チルドレンプロダクツ株式会社を設立し、アメリカの消費財メーカーNewell Rubbermaid(ニューウェル・ラバーメイド)グループに参入。
2020年にニューウェルブランズ・ジャパン合同会社に社名変更しています。
「赤ちゃん医学」と「育児工学」の研究に注力しており、赤ちゃんを守るための「8つのからだの未熟性」と赤ちゃんの健やかな健康のために育んであげたい「3つの心の発達」から「8つの基本構造」を持った製品づくりを行っています。
LUXUNA Cushion free(ラクーナ クッション フリー)
8つの基本構造
アップリカが掲げる8つの基本構造は以下の通り。
- 平らな状態に寝かせてあげる構造
- 頭や首に負担を掛けない構造
- 発達段階にあった自然な姿勢を保つ構造
- 通気や温湿度環境を整える構造
- ホコリや有害物質から遠ざける構造
- 衝撃や不快な振動を軽減する構造
- 睡眠・生活リズムをサポートする構造
- アイコンタクトやスキンシップを育む構造
これらの特長の中から特に僕が気に入ったポイントをピックアップして紹介していきます。
赤ちゃんの体勢の自由度が高い
遠出する機会も多くなかったのでベビーカーを買ったタイミングは生後8か月頃だったのですが、もともとベビーカーの選定基準はA型と決めていました。
リクライニングが深く、背面式と対面式の切り替えができる機能は最低限欲しかったので。
背面式にしたときはこんな見た目。
紫外線99%カットの7枚幌ですっぽりベビーカーを覆えるカプセルマルチフード+がアルマジロっぽくてカッコいい。
対面式に切り替えるとこんな感じ。
ベビーカーに慣れないうちは顔の見える状態で安心させてあげたくて、この切り替え機能がある商品の中から選びました。
このフードにはメッシュを覆う窓がついていて、対面・背面どちらでもフードを閉じたまま赤ちゃんの様子を確認できます。
対面式でリクライニングを完全に倒した状態だと、ちょうど顔が確認できる位置になります。
背面/対面の切り替えはハンドルの両サイドにあるこのレバーを引き上げてハンドルごと移動。
持ち手の近くにあるので、かがまなくて済むのは嬉しいポイントでした。
リクライニングは下げるのは楽なんだけど、上げるのはちょっと面倒かも。
かがんで座面の後ろの持ち手を操作して調整します。
下げるときは真ん中のリングに指をひっかけて引っ張るだけですが、上げるときは両側の持ち手をつまみながら真ん中のストッパーを持ち上げていかなくちゃいけない。
真横にスライドができる操作性の高さ
我が家のベビーカー候補の中でも最も優れていたのがここ。
この機能が決定打でした。
このベビーカーはもともと背面/対面を切り替えたときに、自動的に進行方向に対して後輪がロックされ、前輪がフリーになる優れモノ。
地面との接地面が多いダブルタイヤで安定性もありターンのしやすい仕様です。
これがハンドルのレバーをギュッと握るだけで4輪すべてのロックが解除され、真横に移動できるように。
従来のベビーカーでは急な横移動はできず、どうしても弧を描くように前に進まないと方向転換できなかったのですが、この機能があるだけでそのまま横移動ができます。
これはノーストレス!
カフェやレストランでの幅寄せ、スーパーやコンビニでのすれ違い、エレベーターや電車の道空け、いろんなシーンで役立ち、焦ることもありません。
乗せおろしがラクチン
嫌がる赤ちゃんをベビーカーに乗せるとき大変なのがベルトの装着。
脚をバタバタしたり、突っ張って身体をのけぞらせたり、ここがスムーズにいかないのは結構ストレスです。
しかし流石アップリカ、イージーベルトとマグネットホルダーでしっかり対策されていました。
座面の両脇に黒い丸が見えますが、ここに磁石が埋め込まれています。
3つのパーツに分かれるベルトにも白い部分に磁石が埋め込まれており、赤ちゃんを乗せ降ろしの際にくっつけておくことで下敷きにならないようにどかしておけるのが嬉しいポイント。
両脇を通すベルトだけでなく、股を通すバックルにもマグネットが仕込んであるので、左右のベルトをバックルに近づけるだけでベルト装着ができます。
外すときは上のボタンを押すだけで外れるのでガチャガチャせず、操作も簡単。
フロントガードもワンプッシュで開け閉めできるので、赤ちゃんが嫌がって脚をバタバタさせて乗せづらい・降ろしづらいというストレスと闘う必要もありません。
折り畳み・持ち運びがラクチン
乗せ降ろしと同じく重要なのが折り畳み・持ち運び。
この作業がもたつくとバスに乗るときとか焦りますよね。
なんとこの問題にもワンタッチ開閉安定自立設計で解決法が用意されていました。
4輪フリーの横移動のときに使ったボタンのちょうど反対、親指側の位置にロック解除のレバーが。
ここを解除方向にキープしながらすくい上げるようにベビーカーを持ち上げるとそのまま畳まれて自立します。
ちなみに畳まれている状態から同じ動作をすると、開いてすぐに赤ちゃんを乗せられる状態に。
※どちらも背面式の時に作動
赤ちゃんを抱えながら片手で操作できるのが本当に助かります。
畳んだ後はフロントガードを持ってそのまま運べ、持ち上げるときに小脇に抱える高さになるので持ち運びも楽々です。
モノによっては持ち手が良い場所になくて持ち運びにくいストレスがあったりするんですよね…。
ちなみに畳んだ後はこんな感じ。
ちょっと場所取りますね、こればっかりはしょうがないか。
他の機能がとても良かったので収納に関しては我慢です。
その他の機能性特長
他のベビーカーと比べて特に嬉しかったのはすでに書いた通りですが、その他にも機能性特長がいくつかあるようです。
ユーザー目線でわかりやすいところでいうとベビーカー下のバスケットが広い点でしょうか。
間口が広く、大きい荷物も入れやすいのが嬉しいです。
座面下空間容積は25.2リットルで耐荷重は5kg。
使用者としては意識しづらいところですが、そのほかにもこだわりがいくつかあるようなので、カタログから紹介。
座面にはメディカル成長マモールという特許技術が採用されており、頭と腰を守るパッドで首や腰の据わる前の赤ちゃんの姿勢を安定させる機能があるみたい。
シートにはシルキーエアー素材、肩ベルトにはメリノウールが使用されていて洗うこともできます。
座面の下にはソファーのスプリングの様なω(オメガ)クッションと呼ばれるアップリカ独自の振動吸収機能があり、揺れに応じて座面がやさしく上下し、赤ちゃんに伝わる振動を最小限に抑えているようです。
また、アスファルトの熱やホコリ・有害物質から赤ちゃんを遠ざけるために座面の位置を地面から52cmという高めの位置に設定し、さらに背もたれについて通気口と反射板で温度上昇を防いでいるんだとか(特許:Wサーモメディカルシステム)。
まとめ
最近のベビーカーはおしゃれで格好いいものも多く、デザインに引っ張られてしまいがちですが、「どうせ短い期間しか使わないから」と軽視せずにしっかり選んで決めたいものです。
自分の身を守ることのできない赤ちゃんにこそ安心なベビーカーを使ってあげましょう。
乗せ降ろしや持ち運びをストレスフリーにして、楽しいお出かけを!