JACK
4月に転職したのを機にビジネス時のファッションスタイルを見直すことにしました。
業界は変わらず広告代理店なのですが、服装にある程度の自由度とメリハリがある職場なので、改めてビジネスカジュアルに挑戦してみることに。
これまでジャケパンスタイルは度々取り入れてはいたものの、靴は変わらず革靴のままだったのでビジネスシーンに合うスニーカーを探し、adidasのSTAN SMITHに辿り着きました。
細かくレビューしていこうと思います。
adidas(アディダス)とは
1949年にAdolf Dassler(アドルフ・ダスラー)によってされたドイツのスポーツ用品メーカー。
社名はアドルフの愛称「アディ」と苗字「ダスラー」をつなげたものです。
adidasのロゴは全部で5種類。
三本線で三角形を象ったパフォーマンスロゴ(別名:エキップメント、スリーパー)や月桂樹の冠をモチーフにした三つ葉マークのトレフォイルロゴ、文字のみのリニアロゴの3つはよく目にしますね。
一方、横長の地球の形で1960年代に使用されていたワールドマークや、2020年に登場した円に斜めの3本線が入ったグローブロゴはやや馴染みが薄いかもしれません。
現在コーポレートロゴにもなっているパフォーマンスロゴの3ストライプは、創業当初に生産していた革製のスポーツシューズを3本のバンドで補強していたことが由来なんだとか。
adidasの前身は、1920年に兄のRudolf Dassler(ルドルフ・ダスラー)と共に創設したGebrüder Dassler Schuhfabrik(ダスラー製靴工場)。
どうやら政治思想の違いから仲違いし、ルドルフはPUMAを、アドルフはadidasを設立する形で分裂してしまいました。
こういった背景を知っているとまたそれぞれのブランドもこれまでと違って見えてきますね。
Great Big Story – The Sibling Rivalry Behind Adidas Versus Puma
STAN SMITH(スタンスミス)
歴史
「世界で一番売れたスニーカー」としてギネスブックに認定されたSTAN SMITH。
まず真っ先に目が行くのがシュータンにプリントされたこの顔。
このモデルとなったのが著名なアメリカ人テニスプレイヤーStanley Roger Smith(スタンレー・ロジャー・スミス)です。
原型は1965年にadidasから発売された世界初のオールレザーのテニスシューズHAILLET(ハイレット)。
こちらは当時シューズ設計の責任者だった創設者アドルフ・ダスラーの息子、Horst Dassler(ホルスト・ダスラー)がフランス人テニスプレイヤーのRobert Haillet(ロバート・ハイレ)をアイコンとして作ったモデルでした。
スタンレー・ロジャー・スミスがこれを好んで履いており、1973年にスポンサー契約を結んだadidasが開発したのがSTAN SMITHのファーストモデルでした。
品番
STAN SMITHには1LG、80’s、D品番、M品番、B品番、S品番と、モデルによって細かい違いがあります。
品番はシュータン(ベロ)の裏のタグや箱の側面に書かれています。
日本で新品で購入しやすいのはS品番かM品番。
簡単に違いを見てみましょう。
S品番
2016年に発売されたモデル。
アッパーの横に「STAN SMITH」の金色の刻印が入っているのが特徴です。
素材は高品質ガラスレザーで、価格は大体15,000円程度。
adidasの公式ホームページから購入できます。
参考 【adidas公式通販】オリジナルス|アディダス オンラインショップadidas
M品番
直営店販売モデルの廉価版。
僕が買ったのは2014年に大流行したDモデルの廉価版です。
Dモデルはここ数年のSTAN SMITHブームの火付け役で、現在は生産終了しています。
素材は一般的な天然皮革と合成皮革のヒールパッチで、価格は大体9,000円あたり。
また、クッションがついているためシュータンが厚いのも見分けやすいポイントです。
ABC MARTで売っているのはこのモデルです。
参考 スタンスミス|アディダスオリジナルス | ABC-MART 【公式通販】 ABC-MART
M20327 – BK/BK/BK
外見と特徴
前置きが長くなってしまいました。
写真でSTAN SMITHの各パーツを見ていきましょう。
STAN SMITHといえば白が有名ですが、僕は革靴代わりになるスニーカーを探していたのでオールブラックのM20327を選択しました。
革製なのでドレスライクでカジュアル過ぎないところも気に入っています。
バランスよく使い勝手がいいのも人気の理由の一つでしょう。
ミッドソールのサイドにはadidasのロゴが入っています。
また、adidasのスリーストライプ上に配置されたベンチレーションホール(通気口)もポイントです。
革靴だと足が蒸れがちなので、これが結構嬉しかったりします。
ヒール(かかと)にはadidasのロゴと「stan smith」の文字が入っています。
白いSTAN SMITHだと、ヒール上部のパーツに色が入っていたりしますがこれは真っ黒。
黒い素材に黒い刻印が渋くて好み。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、インソール(中敷き)はこんな感じ。
ロゴの下には“THE BRAND WITH THE 3 STRIPES”が英語、ドイツ語、フランス語で書かれています。
アメリカのインソールメーカーOrthoLite(オーソライト)のものが使われています。
リサイクルゴムを含むオープンセル構造のポリウレタンフォームで作られており、クッション性や抗菌・防臭効果の高い点が特徴だそうです。
参考 OrthoLite | High Performance Comfort Insoles, Open-Cell Foam TechOrthoLite
ソール(靴底)の裏にはドットパターンが配されています。
ベースがテニスシューズなのでクッション性が高いラバーソール。
真ん中にはadidasのロゴが入っています。
履き心地
グレーのスーツに合わせて履いてみました。
STAN SMITHの魅力の一つにシュッとしたシルエットがありますが、足が幅広の僕にもしっくりくるフィット感。
M品番は他の品番と比べるとボテッとしたフォルムに見えるのですが、上から見下ろした目線ではそんなに気にならないかなぁ。
シュータン裏のクッションやOrthoLiteソックライナーのおかげでクッション性は抜群です。
カジュアル目にブラウンのチノパンと合わせてもいい感じ。
革製品なので磨くとツヤが出て、大人の雰囲気を醸し出せますね。
白や黒のモノトーンカラーは幅広くコーディネートしやすいので一足ずつ持っていると安心。
スーツにもジャケパンスタイルにも違和感なくマッチしてくれそうなので、次の出勤がちょっとだけ楽しみです。
まとめ
今回購入前にいろんなメーカーのスニーカーを調べたんですが、オールブラックのスニーカーどれも格好良くて迷ってしまいますね。
僕は今回adidasの公式サイトから買ったのですが、オールブラックは今廉価版のM品番しか取り扱いがありません。
以前まではカスタマイズサービスMI ADIDAS(マイ アディダス)でオーダーできたようなのですが、2019年1月にサービス終了してしまったようです。
靴屋さんではなかなか見かける機会の少ないオールブラックですが、一足あると何かと便利かもしれませんね。