JACK
昨日は妻とのお付き合い100ヶ月記念日でした!
度々理由を見つけてはサプライズパーティやプレゼントを贈ってしまう僕ですが、今回は手作りの革小物入れをプレゼント。
土屋鞄製造所が出しているレザークラフトキットの内の一つ。
レザークラフトは初めてだったのですが、とても楽しかったので紹介したいと思います。
土屋鞄製造所とは
1965年にランドセルづくりから始まった日本の高級バッグブランド。
土屋國男によって東京都足立区にて創業。
2015年に発売日即日完売になったOTONA RANDSELも記憶に新しい、職人らの手による高品質なものづくりが人気。
「長く大切に、時を重ねるほど愛着の湧く鞄」をコンセプトに鞄づくりを続けています。
ヌメ革とは
今回紹介するのはヌメ革のツールボックス。
作る前に簡単にヌメ革のおさらいをしておきましょう。
ヌメ革とはタンニンを使って牛の原皮をなめし、型押しなどの表面加工をほとんど施さずに仕上げた革のこと。
ひと目で本革と分かるナチュラルな風合いや滑らかな手触りから“革の中の革”とも呼ばれます。
「ナチュラルスタンプ」と呼ばれる、牛が元々持っていたシワ、たるみ、キズ、血管、毛穴などの痕跡が特徴的で、一枚一枚違った個性や味わいが出るのも人気の一つ。
丈夫で長持ちなのが嬉しい、経年劣化を愉しめる素材です。
レザークラフトキット
外観
土屋鞄製作所が販売しているレザークラフトキット。
こちらweb限定販売で「限定復刻」と書かれていたので興味のある方は早めに買っておくことをおすすめします。
今回はツールボックスを製作しますが、「ホームクラフトキット」として、ペンケースとコースターもあったので、気軽に試したい方はこっちもいいかも。
ツールボックス用のキットは縦25cm、横33.5cm、高さ4cmの箱に入っています。
側面には土屋鞄製造所のロゴが。
キット内容
箱を開けると大きな包み紙が。
中身は後で見ましょう。
一旦脇によけます。
包み紙をどかすと、下には10mのロウ引き済み麻糸、ゴム板、4本菱目打ちと4本の手縫い針、説明書が入っています。
説明用のムービーも工程別に用意されているようなので、心配な人はこっちを参考にした方がいいかも。
参考 レザークラフトキット ツールボックス ガイドムービー土屋鞄製造所
箱を開けたときに一番上に載っていた紙には裁断済みの革セットとガイド紙が包まれていました。
革の色はブラックとチョコの2色。
今回はブラックを選択しました。
全てを箱から出して準備完了です。
このキットには含まれていないハンマー、はさみ、木工用ボンド、マスキングテープの4点は各自で用意する必要がありますのでご注意。
※僕は予備知識がなかったので金属製のハンマーを使ってしまいましたが、これから始める方はレザークラフト用のハンマーを使ってくださいね!
作ってみよう!
組み立て準備:穴を空ける
このキットは既に革が裁断済みなので、作業は大きく「穴を空ける」と「縫う」の二つ。
縫うための穴を空けていく作業から取り掛かります。
まずはガイド紙をパーツごとに切り分けます。
マチの左右で形が違うのに気を付けないと、縫うときにちょっとずれるかも。
切ったガイド紙を裁断済みの革にマスキングテープで留めて菱目打ちで穴を空けていきます。
写真は粘着力が甘くて奥のマスキングテープがはがれてしまっていますね…。
ずれないようにしっかりと押さえましょう。
ベルトを取り付ける箇所はポイントがわかる程度に針で押して跡をつけておきます。
手でぐっと押すと下の革がちょっと凹みます。
全ての穴を空け終わったので次のパートに移ります。
初めての革工作だったので加減がわからなかったけど、菱目打ちが貫通するまでしっかり打ち込むことが肝心。
組み立て:縫う
縫う作業に入る前にボンドで仮留めできるものから留めていきます。
意外と乾くまで時間がかかりました。
乾くのを待っている間にほかのパーツを縫ってしまいましょう。
ロウ引きした麻糸は太さがありますが、糸に強度があるので簡単に針に通せました。
先端をつぶして平らにするのがコツ。
糸は必要な分の2倍用意し、両端に針を通します。
この使い方は初めて。
革工作特有なのかなぁ。
表側と裏側から交互に縫っていきます。
縫い始めと縫い終わりさえ注意すれば意外と簡単。
しっかり留めるために強く締めながら縫いましょう。
金具付きの根革は革3枚を重ね縫いするので特に強く留めます。
菱目打ちの段階でしっかり貫通させておかないと縫うのに苦戦します。
左右のマチを本体に縫い付ける作業が意外と苦戦しました。
形を整えながら縫わないと、結構ずれます。
試行錯誤した結果、4本同時進行で縫うことにしました。
特に折り返しの箇所はちょっと混乱します。
曲がるところは特に強度を強くしておきたいので縫い方が変わります。
ここさえ乗り越えればあとは簡単。
最後は強く結んでボンドで接着。
乾いたら余分な紐を切って完成です。
完成!
結局5時間くらいかかってしまった。
初めてにしては文句のない仕上がりで大満足。
完成形は横18cm、奥行8cm、高さ9cmで重さは約94gでした。
まとめ
相手を想ってプレゼントを選ぶ瞬間も楽しいですが、手作りのプレゼントはその時間が長くなるので、より一層気持ちがこもりますね。
結婚3年目の革婚式や、父の日・母の日のプレゼントにもおすすめ。
たまには手作りのプレゼントなんていかが?